プロセスレター

プロセスレター(Process Letter)は、M&Aプロセスにおいて、売り手側が買い手候補に対して送付する公式な文書です。この文書は、買収プロセスの進行方法、タイムライン、必要な提出書類、入札方法、評価基準などを詳細に規定しています。プロセスレターは基本的に、複数の買い手候補が存在する競争入札形式のM&Aプロセスにおいて用いられます。

プロセスレターの主要な目的は、買い手候補に対して公平かつ透明なルールを示し、最適な買い手を選定するための具体的な手順と要件を明確にすることです。これにより、買い手候補はスムーズかつ効率的に提案を提出でき、売り手側も整然としたプロセスで提案を評価できるようになります。また、プロセスレターには機密保持契約の締結、デューデリジェンスの実施、最終入札書の提出期限などの重要な要素が含まれます。

プロセスレターは、売り手と買い手候補との間で交わされる最初の具体的なコミュニケーションの一部であり、その内容次第で交渉の進行具合や成功確率が大きく左右されます。このため、プロセスレターの作成には法律や財務に関する専門知識が求められ、通常はM&Aアドバイザーや法律事務所が関与して行われます。

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