非流動性割引

非流動性割引とは、株式や資産が市場で容易に売買できない(つまり流動性に欠ける)ことを理由に、その価値が減少する現象を指します。

M&Aにおいて企業の評価を行う際、流動性のない資産や株式は、流動性が高いものと比べて市場で容易に売却できないため、その価値が割り引かれる必要が生じます。具体的には、未公開企業や小規模企業の株式が該当し、これらは流動性が低いため、評価額が公開企業の株式よりも低くなります。

非流動性割引は、投資家や買収者にとってリスクとコストを含みます。市場で容易に売却できない状況は、突発的な資金需要に対応できないリスクを意味します。また、買い手が見つからない可能性や、適正価格での売却が難しい場合もあります。このため、M&Aにおける企業評価では、非流動性割引を適用することで、企業や資産の実質的な経済価値をより正確に反映させることが求められます。

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