着手金

着手金とは、M&Aプロジェクトを進める際、最初に支払われる料金のことを指します。これは、M&Aアドバイザーや投資銀行がクライアント企業との契約を開始する際に、先行して受け取る報酬です。一般的に、着手金はプロジェクトの初期費用を賄うために使用され、デューデリジェンスや戦略策定、マーケット調査などの初期段階の作業に必要な経費をカバーします。

着手金は通常、全体の成功報酬とは別に設定されるため、M&Aプロジェクトが成功しなくても返金されないのが一般的です。これは、アドバイザーがプロジェクトの初期段階で費やす時間と労力に対する補償として位置付けられています。そのため、クライアント企業側もアドバイザーがプロジェクトに対して真剣に取り組む意欲を確認するために、着手金の支払いを行います。

重要なポイントとして、着手金の金額や支払い条件は契約によって異なり、企業間での交渉によって決定されます。また、着手金を支払うことで、双方が真剣にプロジェクトに取り組む意思を確認し合う効果もあります。最終的には、プロジェクトが成功した際に受け取る成功報酬とは別に設定されるので、全体の費用構成においても重要な要素となります。

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