チェンジオブコントロール条項

チェンジオブコントロール条項( Change of Control Clause)は、企業の経営権が一定の範囲を超えて変更(通常は50%以上の株式の移転や主要な役員の交代など)が生じた場合に、契約の相手方が特定の権利を行使できることを定めています。つまり、企業の所有者や経営陣が大幅に変わる場合に発動される条項です。

具体的な権利の例としては、契約の一方的な解除権、新たな契約条件の交渉権、オプションの行使権、特定の債務の即時返済義務などが挙げられます。この条項は、特に取引のリスクを管理するために設けられることが多く、M&Aの取引においては、買収者や被買収者のリスク評価に大きく影響します。

また、チェンジオブコントロール条項は、取引対象企業の主要な契約においても重要です。例えば、企業が他企業から供給を受けている重要な資材やサービスがある場合、それに関連する契約にもこの条項が設けられていることが多いです。企業買収後に取引条件が大きく変わることを防ぐために、供給者や顧客が契約解除や条件変更を要求する権利を持つことが一般的です。

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